【セッションレポート】性能、コスト、保護すべてがかなう AWS ストレージサービス #AWSSummit
はじめに
AWS Summit Tokyo に参加しました!
1日目 AWS-02 「性能、コスト、保護すべてがかなう AWS ストレージサービス」のセッションレポートを投稿いたします。
セッション視聴
AWS Summit Tokyoの登録を行うことでオンデマンドで視聴可能です。(現地参加された方は改めての登録は不要です。)
登録済みの場合、以下から直接遷移できます。
https://jpsummit.awsevents.com/public/session/view/521
セッション概要
ビジネスを支えるデータの中で、非構造化データは急速に増加しています。 それに伴い、それらのデータから価値を引き出す機会が増えています。 AWS ストレージサービスはクラウドデータアーキテクチャの基盤となり、フルマネージドサービスの利用によって、煩雑な管理、運用が低減され、その結果、お客様はより多くのビジネス価値を提供することへ注力することができます。本セッションでは、AWS のブロックファイル、オブジェクトのストレージサービスによって、性能を向上させ、コストを最適化し、そして重要なデータを保護する方法についてご説明します。
本セッションの対象者とゴール
- 対象者
- ストレージサービスの選択にお悩みの方
- ストレージサービスに興味がある情報システム部の方
- セッションのゴール
- AWS ストレージサービスを活用することにより、性能を向上させ、コスト最適化を図り、データを保護する方法を持ち帰って頂く
セッションレポート
アジェンダです。
- はじめに
- ストレージ性能
- コスト
- データ保護
- まとめ
はじめに
- データ量は毎年増加傾向
- 大量のデータを扱うストレージの課題
- ストレージ性能
- コスト
- データ保護
- ストレージの種類
- ブロック:性能を最適化しやすい
- オブジェクト:フラット構造で拡張性が高い
- ファイル: 直感的に利用しやすい
- AWSのストレージサービスには、データの保護、データの格納、データの活用、データの移動などの、様々なAWSサービスがある
ストレージ性能
- ストレージ性能の課題
- データの肥大化
- 素早く処理
- 応答時間
- ストレージ性能の課題への対策
- 性能向上:スケールアップ
- 並列化:スケールアウト
- キャッシュ:オンプレミス側、クラウド側でキャッシュ
- ストレージ性能の指標
- IOPS:1秒あたりの読み書き操作ができる回数
- スループット:1秒あたりのデータ転送量
- レイテンシー:最初の1バイトのデータがかえってくるまでの応答時間
- 高速なブロックストレージの利用
- Amazon EBSは、SSDとHDDが利用できる
- SDDには、gp3,io2,Io2 Block Expressなどのタイプがある
- io2とIo2 Block Expressは、耐久性も高い
- Amazon EBSは、SSDとHDDが利用できる
- 5つのファイルストレージサービス
- NFSに対応
- Amazon EFS、Amazon FSx for OpenZFS
- SMBに対応
- Amazon FSx for Windows File Server
- SMBとNFSに対応
- Amazon FSx for NetApp ONTAP
- 独自プロトコル
- Amazon FSx for Lustre
- NFSに対応
- ファイルストレージサービスの選定
- Linuxから利用
- Amazon EFS、Amazon FSx for OpenZFS、Amazon FSx for NetApp ONTAP、Amazon FSx for Lustre
- Windowから利用
- Amazon FSx for NetApp ONTAP、Amazon FSx for Windows File Server
- Linuxから利用
- EFS
- 簡単に利用、汎用的なNFS
- FSx for Lustre
- ML、分析、HPC
- FSx for OpenZFS
- 高性能なNFS
- FSx for NetApp ONTAP
- マルチプロトコル、NetAppの豊富なツール
- FSx for Windows File Server
- Windowsと親和性がある
- 柔軟なスケーリング
- Amazon FSxはスループット設定でスケールアップ/ダウンができる
- マルチセッション
- Amazon FSxはマルチセッションで帯域が増強できる
- 並列化による性能向上
- ストレージサービスやサーバーを追加して処理を分散する
- オンプレミス側のキャッシュ
- オンプレミス側にキャッシュを配置して、高速化を実現する
- Amazon FSx File Gateway を利用する
- オンプレミス側にキャッシュを配置して、高速化を実現する
- AWS側キャッシュ(クラウドバースト)
- AWS側にキャッシュを配置して、高速化を実現する
- レイテンシーを改善可能
コスト
- コストの課題
- 保管コスト
- 性能コスト
- コスト効率
- コストの課題への対策
- HDD利用:HDD構成
- 階層化:スナップショット、アーカイブ
- その他:シングルAZ構成
- 過度な容量の割り当てコスト削減
- AWSストレージサービスの利用で、ストレージの過度な容量の割当コストを削減できる
- HDDの選択でコストを最適化
- SSDに比べコストが低い
- gp3、io2に比べ、st1、sc1ですと、コスト削減
- 長期保管データのコスト削減
- S3ライフサイクルポリシーで、45%~92%のコストを削減できる
- 低頻度アクセスファイルのコスト削減
- EFSライフサイクルポリシーで92%のコストを削減できる
- 低頻度利用ブロックのコスト削減
- FSx for NetApp ONTAPの自動ティアリングで、84%のコストを削減できる
- 長期保管スナップショットのコスト削減
- EBSスナップショットアーカイブで、75%のコスト削減できる
- シングルアベイラビリティーゾーン構成
- 様々なストレージサービスで、46%以上のコスト削減できる
- エラスティックスループット
- EFSエラスティックスループットモードで、予測が難しいワークロードのコストを最適化できる
- 移行コストの削減
- Amazon FSXと同製品利用の場合は、移行コストを削減できる
- 保有データの削減
- 圧縮と重複排除を組み合わせることでデータを65%削減できる
データ保護
- データ保護の課題
- データ保護
- 災害対策
- ランサムウェア
- 対策
- バックアップ
- スナップショット
- 別リージョン保管
- クロスリージョンのデータ保管
- 改変不可
- オブジェクトロック
- バックアップ
- AWS Backupによる一元保護
- 一元管理
- 自動化
- コンプライアンス
- EC2や、ブロックストレージ、データベースサービス、ファイルストレージサービス、オンプレミスなどをバックアップできる
- スナップショット
- スナップショットを取得できる
- クロスリージョンバックアップ
- 別リージョンにバックアップできる
- ランサムウェアへの対策
- データを変更できないようにして保護する。不注意の削除にも有効
- AWS Backupボールドロック
- S3オブジェクトロック
- アカウントを分けることで、より強固となる
- データを変更できないようにして保護する。不注意の削除にも有効
感想
- 本セッションを聞くことで、AWSの各ストレージサービスを使用し、「ストレージ性能」「コスト」「データ保護」の課題を解決する方法を学ぶことができました
- クラウドとオンプレミスのハイブリッド型でもキャッシュを利用する方法で、AWS側にキャッシュすることで、よりレイテンシーを改善できることが分かりました。
- HDDとSSDでコストがどのくらい変わるか、具体的な数値とともに詳しく解説があったため、勉強になりました。
- データ保護の観点で、AWS Backupによって一元的に管理できるため、今後、AWS Backupを積極的に使おうと思います。
- ストレージの「ストレージ性能」「コスト」「データ保護」に課題を感じている方は、是非参考にしてみてください。